2021年09月26日
新型TRACER 9GT 試乗
新型TRACER 9GTの試乗車が近くのYSPにあるようなので試乗してきました。
私が所有しているTRACERは初期型でヤンチャで万能型アドベンチャーバイクですが、新型は良い意味で別物のバイクです。
車両全体のイメージ
初期型はハンドルが広く大排気量モタード+荷物が積めるってイメージのバイクです。TRACER 9GTは、ハンドル幅も一般的なスポーツバイクと同じレベルで、なおかつ質感+フィーチャを満載したツーリングバイクです。YSPの方が最初から話していたヤマハの戦略モデルって・・・・メッチャコスパが良いバイクですよ~てことが判りました。この質感+スペックであれば他社は200~250万円で販売しているので、脅威の価格設定です。
なのでTRACERの名前は共通ですが・・・・全くの別物バイクです。販売価格が旧型から30~50万円近く上がってますが、価値はそれ以上に車両の価値が上がっています。今回は30分程の試乗で判った主な点が以下の3点です。
1.エンジンのフィーリング
TRACER 9GTのエンジンは、初期型と比べると質感+コントロール性が大幅に向上しています。
30分の一般路走行なので、パワー感は判断できませんでしたが、エンジンの質感は上がっています。
例えるのであれば、初期型は美味しい普通の日本酒”浦霞”など・・・対して新型は大吟醸”獺祭二割三分”です。フィーリングなので個人の好みですが、試乗後にYSPの方と大吟醸エンジンと話したら納得してくれました。
2.車体の操縦安定性
TRACER 9GTの車体は、安定性が高く操舵の初期入力に対するレスポンスの高さが優れています。簡単な言葉で表すと操縦安定性が大幅に向上した・・・ってなります。試乗コースは速度域を上げれなかったので、低速域しか判らなかったですが・・・素性の高さは素人でも充分わかります。
3.電子制御サスペンション
電子制御サスペンションはムルティーストラーダやR1200GSの試乗でネガティブなイメージしか無かったのですが・・・・これは素晴らしいです。普段普通のバイクを乗っている人がTRACER 9GTを試乗したら・・・・普通のバイクじゃん!って思うと思います。しかし、背の高いアドベンチャーバイクを乗ると高い位置に重心があるため、操縦性の遅れが気になります。しかし、TRACER 9GTの試乗では全く気になりませんでした。試乗中に信号で停車した際に前後にバイクを揺すりましたが、全く動きませんでした。しかし、路面の凸凹はかなり吸収します。これこそ魔法のサスペンションってレベルで本当に凄いバイクです。
多機能メータもかなり進化しいて驚きました。たった6年でこれほどの進化ができることは少し納得できません。正直最初からこのレベルに仕上げていてくれれば・・・・と思うレベルでした。クイックシフターなどのフィーチャはあまり操作しなかったのですが、基本となるレベルが高すぎて、単純なモデルチェンジだとは思えないレベルです。
試乗で感じた内容は他にもありますが、今回はここまでとします。
Posted by 疑似餌 at 23:36│Comments(0)
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